スバル・チューニング

2009/02/03

アクセスポート SH/YA 用

ECUチューニングツール、アクセスポート。 今回は現在開発中のSHフォレスタ、YAエクシーガ用の開発状況、データ作成時に検討する内容等についてご紹介していきます。

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既に年改されているSHフォレスター、純正ECUの改良変更がほぼ終了、YAエクシーガも含めて、いよいよ発売へ向けた最終データチェックが大詰めを迎えています。
今回はECUチューニングデータ(SSECUデータ)を作成する際に注意する点と常用回転域での性能アップのために必要な要素をご紹介いたします。

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ECU識別画面

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SAVE画面

■開発にあたって
まず、アクセスポートの開発においては各ユニットへのデータフィッティングを確認することが重要でスバル車の場合、1車種で複数のデータが存在し、SHは4AT/5MTの2種、YAは5ATの1種で計5ユニットの品番を現時点で確認。これらの全てに対応させる各データの作成を進めています。

各ユニットとの通信確認テストなどを経て各車両特性を加味しつつ、エンジンのレスポンス、耐久・適合性、スポーツ性能を高めるべくデータセットアップを進めます。 具体的には車両/エンジン別点火時期、過給圧設定の最適化をベースに一般市販パーツ(マフラー類、吸気ダクト類)への適合性も併せ持ったレンジの広いデータとし、様々なスポーツパーツの利点を引き出しつつ、その車両の持っている性格を最大限に引き出します。

特に最終的なセットアップはノーマル状態の実車両を用い、エンジンレスポンスやトルク感、体感度、エンジンへの負荷/耐久性を確認しながら、特性を生かしたチューニングデータを作成していくのです。 こうした手法はSHフォレスタのECUチューニングに限らず、SSECUを初めて発売した初代レガシィ(BC/BF型)の時代から一貫した作業で、スバル車を愉しみながらパフォーマンスアップさせるベーシックな手法と言えます。

■点火時期・要求トルクセッティング

まず、行わなければならないのは点火時期調整。 
エンジンチューニングの基本で適切な調整は燃焼圧力を出力として最大限に取り出すことを可能とします。 一般的に各エンジンにはMBT(Minimum advance for Best Torque:純正比 ±5deg以内)値というポイントが存在し、これはもちろん各車種/エンジンによって異なりますが、最もエンジン出力(トルク)が取り出せる点火時期ということで実走行状況において最も影響を及ぼし、過給圧の増減以前にエンジン本来の性能を高めることに直結します。

また、現在の車両では総合要求トルク制御にて、人為的に発生出力を高める(同じ操作方法に対して向上させる)手法でも、体感的なレスポンスを向上させることは可能ですが、これは主にスロットル開度に影響を与えてエンジン速度(回転)を上昇させ出力を向上してしまうので、適切な実用性(一般道走行時などの)やドライバビリティを得難くしてしまうため、余程の変化を必要としない場合には変更しない方が得策だと思います。

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点火時期マップNormal

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データ変更イメージ

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目標過給圧マップNormal

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要求トルクマップ I mode Normal

■過給圧・各種リミッター設定

最大出力を向上させるために、ターボ車では一般的な過給圧設定。 もちろんノーマル設定に対してアップさせますが、スバル車の場合は車種によってターボチャージャー特性がかなり異なるため、これを考慮した過給圧マップ設定としなければなりません。 データ内ではあくまでも目標値であるため、これを無視した無理なセッティングを施すことも出来てしまいまい、こうしたセッティングはエンジンのレスポンスを低下させ、トルク感も損なっていきます。単純に過給圧アップといっても、燃焼状態を無視した設定は意味を成さないので、点火時期設定との組合せを考慮しながら設定していく必要があります。

また、実走行状態でよくある現象として、チューニングが進んでくると過給圧カット制御が介入してしまうことがあります。各エンジンによって設定は異なりますが、ノーマルECUではエンジンへの負担や破損を考慮して設定されているため、これをむやみに変更するのは好ましくありません。また、実際には過給圧カットなのか、ノック制御なのか、または別の原因なのかは慎重に精査する必要があるため、明らかに過給圧リミットが原因である事象かどうかを確認するまでには変更を行わず、行う場合には最小限(約5kpa毎)の変更量とします。

アクセスポート/ECUチューニングについては、今後も適合拡大させながら、新サービスなども含めた開発を継続・進行させていきます。

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