リフレッシュプランとは一体何か? どのような作業を行うのか? 雑誌面などでよく見かける "リフレッシュ" についての理解度を深めていただくために、リフレッシュの基本概念やメンテナンスと修理の違いなどを交えてご紹介していきたいと思います。
クルマの部品が壊れた場合は、修理のために故障した部品を新品のものに交換、あるいは板金修理のように変形したスチールを引っ張ったりして、元の形状に復帰させる、これが”修理”と呼ばれる一般的な作業。しかし、メンテナンスというのは故障の修理とは別の考え方で、壊れるまで放置するのではなく、定期的によいコンディションを維持するように手をかけることなのです。
クルマの場合は長寿命なので、それほど頻繁にメンテナンスをする必要はありません。
ですが、走行距離が5万km、10万kmといった節目になると、メンテナンスをするのとしないのでは、実はクルマのコンディションに大きな差が表れてきます。

クルマの販売店でも、オイルやクーランとは別に、5万km付近でブレーキパッドやブレーキローターのチェックを行い、あるいはエアフィルター、エアコンフィルターなども交換する。10万kmに近くなると、タイミングベルト、補機ベルト、ウォーターポンプ、オイルポンプ、ラジエーターホースなどは壊れていなくても交換することを勧めているが、日頃のチェックなどによって適切に交換時期を見分けることが大切なのです。

滑りが生じ痛んだ、補機駆動ベルト
Provaリフレッシュプランも、メンテナンスの考え方に沿って、従来はほとんど注目されていなかった、サスペンションのゴムブッシュやラバーマウントを交換しようというものなのです。
クルマの販売店では、ゴムブッシュなどは壊れることはないという前提で、交換するというメニューはほとんどない(ユーザーが希望すれば行う)。実際にはゴムブッシュなどは、常時力がかかっているパーツであり、ゴムの硬化や劣化は避けられません。
長年乗っていると、性能劣化は徐々に進行するので実感することは意外と難しいのです。なんとなくへたってきた、動きが鈍くなってきた、乗り心地が安っぽくなってきた、操作系がグラグラする、などといったフィーリングの変化は漠然と感じるもので、これが実はブッシュやマウント類の劣化によるものなのです。

すり減った、シフトレバーブッシュ
一般的にはボディがへたってきた、と誤解されることが多いが、スチールボディ製のボディやフレームは競技でハードに使用するような例を除けば、実際には劣化は無視できるレベルで、サスペンションのスプリングなども劣化はほとんど生じないので、実際に年数や走行距離に比例して確実に劣化するのはゴムブッシュやマウント類といえるのです。
次回はよりストレス入力の大きいサスペンションやマウント類をご紹介します。